中学受験 算数のカリスマ「安浪京子」先生が教える”6年生からの大逆転メソッド”

中学受験

中学受験で算数は重要科目。安浪京子先生の「6年生からの逆転メソッド」を読み、我が家の長男が算数の点数を上げるために、6年生から習慣を変えたポイントを事例にしてポイントを説明します。
6年生からでも遅くありません!

もう7月がはじまりました。
6年生の中学受験生を抱えるご家庭の中には、成績が思うようにあがらずもやもやしている親御さん、悔しい思いをしている受験生もいるのではないでしょうか。

我が家の長男も2年前、G.W後に「中学受験やる!やめずに志望校目指す!」と決意したものの、なかなか成績が上がってこず、イライラしてメンタルを保つのが難しい時期でした。
(我が家の場合は、4~5年生の間にまじめに宿題に取り組まず、基礎がすっぽり抜けていたことが原因でしたが・・)

男子校志望だったので、「算数」だけでもなんとかしないと志望校に手が届かず終わってしまう危機。
とにかく算数だ!と長男と私とでがんばった時期。

やみくもに手を動かしてもうまくいかなさそうだったので、まず分析をしようと思いました。
「あるべき状態」「今の長男の状態」「成績があがらない原因の特定」「クリアする方法」といった、仕事で身に着けた分析工程を参考に、整理しようと思いました。

そこで見つけたのが、この安浪京子先生のこちらの本。
”6年生からの大逆転”というタイトルに惹かれて、藁にもすがる思いで読みこみました!!!

「中学受験 6年生からの大逆転メソッド」

内容説明:
著者は、関西・関東の大手中学受験塾の算数講師を歴任し、現在は中学受験算数専門のプロ家庭教師集団の会社代表として、約20年間、算数の指導や受験カウンセリングに携わってきたプロ家庭教師。1時間2万円という指導料ながら、3年前から予約を入れている親でいっぱいという超人気家庭教師が、自宅で効率良く成績をあげるためのマル秘メソッドを初公開。

真面目で勉強好きな少数のトップクラスの子ではなく、遊ぶのが大好きで、気分にムラがあり、やる気がない、”いたって普通の子”を、無駄な努力・時間・お金をかけずに最少のコストで合格に導くためのノウハウは、モチベーションやメンタル管理から、勉強法まで、即効性のあるものばかりです。

【目次】
同じ偏差値の学校でも出題傾向はこんなに違う!
入試問題傾向マトリックス(算数)

はじめに

第一章 塾を使いこなす
1 “塾に電話”が、子どもの命運を決める
2 宿題はすべてをやる必要はなし!
3 保護者会は「終わった後」が正念場
4 塾の先生に特別に目にかけてもらうには
5 ハズレの先生は残念ながらいる
6 塾のクラスは下がるほうがよいことも
7 転塾すべきかどうかの見極め
8 夏期講習や冬期講習に全部行くのはムダ
Column1 塾の徹底比較
最新事情Q&A1

第二章 テスト結果の活用が大きな差を生む
9 復習テストの点数は信用できない
10 テストが返却されたら見るべき三つのポイント
11 答案で見分ける子どものタイプ
12 総合点であと30点アップは、意外に簡単
13 偏差値は塾によってこんなに違う
14 偏差値に10の振れ幅があるのは当たり前
15 間違い直しこそ、取捨選択が重要
16 子どもの多くはカンニング経験者
Column2 プリント管理の方法
最新事情Q&A2

第三章 子どもの「やる気」の引き出し方
17 「やる気にあふれた子」は、実在しない幻想
18 やる気には波があると心得る
19 集中できない子は、「量」より「時間」で区切る
20 効果的なご褒美と、逆効果なご褒美
21 集中力を引き出すトレーニング
22 集中力アップのための学習環境3要素
23 やる気は「気力」ではなく「体力」から来る
24 「ルーティン」と「スイッチング」でその気にさせる

Column3 食事の管理
最新事情Q&A3

第四章 時間管理を制する
25 勉強スケジュールは”面”で書き入れる
26 時期により優先すべきことは違う
27 習い事とのつきあい方
28 必ずしも朝型がベターとは限らない
29 個別指導は時間をお金で買う選択である
30 個別指導の良し悪しの判断ポイント
31 よい家庭教師を探すには口コミが確実
32 個別指導をつけるなら夏休みと直前期
33 共働きで時間がない場合
Column4 6年生の1年間
最新事情Q&A4

第五章 「苦手」は克服できる
34 苦手克服の第一段階は「できた体験」
35 苦手の真の原因の探り方
36 算数指導で親ができること、できないこと
37 算数の点数はノートの使い方次第
38 算数の、努力コスパのよい単元、悪い単元
39 計算には暗記も必要
40 問題の見極め力が受験算数のキモ
41 方程式を使うのは百害あって一利なし
42 受験直前期も計算練習を必ずやるべき理由
43 最も効果的なアウトプット法
Column5 ノートの使い方
最新事情Q&A5

第六章 志望校対策こそが最重要!
44 偏差値より入試問題との相性が重要
45 思考型試験の対策は、日常生活でも
46 同じ「慶應」でも中等部・普通部・SFCの出題傾向は全く違う
47 4科目の「配点」を見るのは戦略の大前提
48 過去問着手の時期は科目によって異なる
49 入試説明会でしか聞けないマル秘情報がある
50 学園祭・文化祭で、見るべきこと、すべきこと
51 憧れだけを追い求めない
52 “前受け”は必ずすべき
53 「まさか合格」の明暗
54 「通学時間」「宿題量」を事前にチェック
Column6 受験情報はどこから?
最新事情Q&A6

第七章 最後は親子関係で決まる
55 親子バトルは当たり前
56 イライラの解決方法
57 受験で家庭崩壊することもある
58 「褒める」スキルは受験に必須
59 子どもにはスキンシップが有効
60 中学受験をトラウマにしない
Coliumn7 受験から降りる時

読み終えた直後の感想。

「うちの子のこと、なんで知ってるんですか?」

もう当てはまりすぎて。
算数で点が取れない子の特徴とか、ノートのパターンとか、当てはまりすぎて。

そこで気づいたのが・・

「子ども自身も、何を頑張ればいいのか分からず頑張っている」

「子ども自身がどういう状態があるべき状態かわからないまま走っている」

ということ。

親はできていない現実にイライラし、感情的になり、子どもが頑張っていないと決めつけがち。
でも、一方で、子ども自身も頑張ってるのにうまくいかないという状態。。

これは私にとって、子どもへの接し方を考える転換点となりました。

本の説明の箇所に、色を変えている箇所(↑)が、当時親として学んだこと。
中でも、算数の勉強をする上で大きな学びとなったことが2つありました。

①基礎の正答率を100%にする

計算問題・一行問題は、中学受験で中堅校より上の偏差値帯を目指したい子にとってはサービス問題であり、正答率100%はスタートラインである。
裏を返せば、ここを丁寧に点数を落とさないようにできれば、中堅校については合格率がグンと上がるということ。

我が家の長男、難しい問題を解けることがかっこいいと思っているような男子だったので、基礎的な計算問題や一行問題のポカミスが多く、そこに意識が向いていませんでした。
徒競走に例え、同じゴールを目指すライバルに対して、ライバルより後ろからスタートするようなものだと伝え、「ここで点を落とすということは、自ら後ろからスタートする状況を作っていること・それでいいのか」「簡単な問題を落として不合格って、かっこわるくない?」と諭していきました。本人、何気にショックを受けていました。
この本を読んでから、母も子も、塾のテストや外部模試のたびに、まずは計算問題・一行問題の正答率を確認し、本人の意識をそこにむけるようにしました。

②ノートの書き方について自己流を放置しない

本人が書いているノートは、イコール本人の頭の中。一目でわかります。
できる子は、頭の中が整理整頓されている→ノートにも書ける→テスト時に脳からスムーズに出せる→結果がでる→もっと頑張りたくなる・・・のよい循環ができている。(一部天才的な子除き)

我が家の長男のノート、、それはもう見れたもんじゃありませんでした。走り書きメモ?のような、、
計算式の過程を追えなかったり、数字の読み間違いをしてしまったり、「答えが合えばいいんでしょ」と中学受験の算数をなめているかのような見た目でした。
塾の先生は常に本人に伝えてくれていたようなのですが、なぜ先生がそう言うのか・それがどう結果に結びつくのか、本人がちゃんとは理解はしていなかったようです。
私が、細かくノートの書き方を指示して強制的にやらせても、しばらくの間、自己流が強すぎて反発されました。
それでも、辛抱強く(?)親の強制力を発揮して、ルーティーン化するまでノートチェックし、書きなおしさせ続けました。

この2点を3か月くらい続けた夏休みあけくらいから、模試の点数に変化が出始めました。
結果的に、G.W.明けでY80偏差値50台前半~真ん中くらいだったのですが、受験日の頃には60近くまで上げることができ、算数はどちらかというと点数を取るための科目になっていました。
(もちろん、塾の中で先生の指導の賜物の部分が大きいと思いますが、バケツの穴を塞いだ感じです)


たぶん、本人は、重要性を頭で理解しきらないままやっていたと思います。
ですが、子どもなので、考えなくても習慣でやっていることが、なんとなく「あ、こうやればよかったんだ」となっていった感じです。
算数の点数の変化を、本人は論理的に説明はできなかったです。

安浪京子先生の本に、ノート術解説もあるようです。

「中学受験ノート術」

感情的になるのは期待の裏返し。
ですが、家庭での時間を、怒ってばかりの無駄な時間にするのはもうやめたいですよね!

親も、知識や教え方を身に着けて、二人三脚でよりよい結果を目指したいものです。
(我が家は2年後に娘の受験が控えています)

コメント

タイトルとURLをコピーしました