中学受験は何のためにするのでしょうか?少なくとも、親の中にはポリシーを持っておきたいと思う今日この頃です。我が家での中学受験ポリシーを決める参考になった本を紹介します。
長男の中学受験を決める前、いろんな本や記事を読んで情報収集しました。
その中で、自分と息子にとって、中学受験を前向きに定義できた本がありました。
おおたとしまささんの「中学受験という選択」という本です。
おおたとしまさ さん
リクルートから独立後、数々の育児誌・教育誌の編集に携わる。教育や育児の現場を丹念に取材し斬新な切り口で考察する筆致に定評がある。心理カウンセラー、小学校教員としての経験もある。著書は「麻布という不治の病 めんどくさい超進学校」「ルポ森のようちえん SDGs時代の子育てスタイル」など70冊以上。
私の中で、迷いがなくなったポイントはこちら。
(意訳です!)
「中学受験という選択」おおたとしまさ著
公立に行っても私学に行ってもよい。それぞれの場所で学ぶ内容が違うだけ。
「公立」は、その地域の歴史や文化・地域の人の中で育つこと。
「私立」は、その学校の設立理念や長年培ってきた教育哲学を学ぶこと。
この文章を読んで、自分の中の迷いがなくなりました。長男の中学受験に加え、過去の自分自身が私立中高一貫校に通っていたことの満足ポイントが言語化されて、すごく頭の中がスッキリして、中学受験することに前向きになりました。
中学受験するなら、多感な10代を「ブレない教育哲学」のある場所で過ごしてほしい。
合格できなくても、公立で「地元」という地域の人たちとその地域に根付いた経験を積んでほしい。
そう思えたことは、
- 合格必至主義に偏らず、子どもの今を受け入れて励ませた
- 志望校選びの基準を明確に持てた(特に、偏差値至上主義校は除きました)
- 不合格になるかもしれない不安を、前向きに捉えられた
ことにつながり、子どもを追い込みすぎず最後までやり抜けたかなと思っています。
特に、偏差値至上主義校を早々に志望校から外したことは、親子ともプレッシャーを過度に持たなくてすんだ要因かなと思っています。
最近は、”コスパ校”と呼ばれる、低めの偏差値で入って高い偏差値で卒業するという学校が、一部の親に人気と聞きます。が、合格後の6年間をどう過ごしてほしいのかを考えて、我が家では志望校から外すという判断をしました。
(その分、大学受験前にアクセルを踏み込まないといけないですが・・頑張れることを信じて)
おおたとしまささんの著書や記事・インタビューなどは、本当に参考にさせてもらっています。
中学受験後の人生の方が圧倒的に長い。中学受験をゴールに設定してしまってはもったいない。
親も子もハッピーな人生を送るために、中学受験をどう定義し、どう向き合うかを考えられたのは、非常にありがたい経験でした。
おおたとしまささん、著書を増やしてますね。
我が家にはまだ予備軍が2人います。
彼らも、笑って終えられる中学受験をしたいものです!
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